なぜ? 千葉・打瀬小の平均年収が東京・田園調布小を超えた

 

日刊ゲンダイDIGITALから転載   1/18(水)    

 

なぜ? 千葉・打瀬小の平均年収が東京・田園調布小を超えた




 ちょっと古いが、星セント・ルイスによる「田園調布に家が建つ」のギャグで、お金持ちの象徴だった東京の田園調布。そのステータスが千葉市美浜区にも追い越されてしまった。

「住まいサーフィン」を運営するスタイルアクトが、千葉県版年収の高い学区を発表。それによると、千葉県の行政区別の1位は、JR海浜幕張駅からほど近い打瀬小学校(別表)。平均世帯年収は堂々の1064万円で、東京都大田区全体のトップだった田園調布小学校の1016万円を上回っている。

 平均世帯年収は、公立小の学区内にある全世帯の平均年収から、単身者と高齢世帯など夫婦のみと思われる世帯を除外したもの。そのため、単純に生徒たちの家の平均年収ではない。

「打瀬小は、95年入居開始の幕張ベイタウン(写真)に最初に開校しました。同じ幕張ベイタウン内にある美浜打瀬小と海浜打瀬小の平均年収も、打瀬小と肩を並べます」(スタイルアクト広報担当者)

 幕張ベイタウンは北欧風に統一された街区で、プロ野球ロッテやJリーグ関係者も多く住むことでも知られる。

 一方、千葉県2位は1026万円の八千代市のみどりが丘小。大規模開発で誕生した新興住宅地にある。3位は1015万円の浦安市日の出小で、日本航空など大手企業の社宅があることも平均年収を押し上げた。いわゆる、セレブ主婦の“マリナーゼ”たちが生息するエリアだ。

「千葉県内の上位は、ここ20~30年の間に新しく開発されたエリアにある学区ばかりです」(前出のスタイルアクト担当者)

 思い返せば、「田園調布に~」のギャグがはやったのは30年以上も前のこと。すでに鬼籍に入った星セント・ルイスの2人もこんな事態は予測できなかっただろう。